こんにちは(^ ^)
介護施設で働くゆるふわ看護師 すのです。
親の介護が必要になり、初めて「介護」という世界に入っていく人がほとんどだと思います。
何から始めたらいいのか分からない状態で、まず1番に関わってくる人が「介護支援専門員(ケアマネージャー)」だと思います。(以下、ケアマネ)
ケアマネは、介護生活を送る本人や家族にとっては「介護の舵取り」の様な存在です。ケアマネも十人十色で色々な人がいます。舵取りが上手い人もいれば下手な人もいます。また人間ですので相性の良し悪しもあります。
ケアマネ選びで失敗すると、人生の最期まで失敗することにも成りかねない程、ケアマネ選びは重要なのです。できれば素晴らしいケアマネと出会い、素敵な人生を送ってもらいたいです。
私も仕事上、色々なケアマネを見てきて一緒に仕事もしています。ケアマネによって介護生活が大きく変わるのを見て、ケアマネ選びは本当に大切だと痛感しています。
ここではより良い介護生活を送る為、失敗しないケアマネの選び方を書いていきたいと思います。
ケアマネ選びは人生を左右するので慎重にね
ケアマネ(介護支援専門員)とは
どんな人がケアマネになれるのかしら?
- 医師、看護師、介護福祉士、理学療法士、社会福祉士などの国家資格を持ち、従事している期間が通算して5年以上ある人。また、それに当たる業務に900日以上従事している人。
- 生活相談員、支援相談員、相談支援専門員などの相談援助業務に従事している期間が、通算して5年以上ある人。また、それに当たる業務に900日以上従事している人。
信頼できるケアマネのポイント
親身になって相談に乗ってくれる
良いケアプランを作るためには、本人や家族の状態や要望を知っておかないといけません。また、ケアプランが作成されても、高齢者の状態は常に変化していきます。
「認知症が進んだかも?」「トイレに自分で行くことが難しくなった」「ご飯を食べる量が最近減ってきた」など、家族も悩みがつきません。
そんな時に、しっかりと耳を傾け相談に乗ってくれるケアマネは信頼できるでしょう。中には面倒臭がって後回しにするケアマネもいますので、話を聞いてくれないケアマネは要注意です。
介護の目的に合った資格を持っているか
ケアマネになるには条件があります。先ほども挙げましたが、ベースになる資格はケアマネによって様々です。看護師であったり、介護士であったり、相談員であったりとそれぞれベースの資格によって得意分野も変わってきます。
要介護者が、今後どんな風になりたいか?どんな生活を送っていきたいか?によって、その目標にあった資格を持っている人を選ぶと、より満足の高い介護サービスの提供をコーディネートしてくれると思います。
例えば、高血圧や糖尿病など持病があって、病気の悪化や健康に不安な方は看護師の資格を持ったケアマネを選ぶと医療面に強いので、より相談しやすいと思います。
また、大きな病気は特にないけど、年齢とともに体力が衰えてきて、日常生活を送ることが難しくなってきている様な方は介護福祉士のケアマネだとプロの介護の視点でプランに反映します。
もちろんどの資格を持っていても、ケアマネの資格を取るために必要な勉強はしていますので、看護師が良いとか、介護福祉士が良いとか優劣をつけるという意味ではないです。
ただ、ケアマネが持っている資格により得意分野もありますので、要望がある場合は相談しやすいと思います。
レスポンスが早く臨機応変に対応してくれるか
利用者の質問や要望に素早く対応してくれるケアマネも心強いです。高齢者の状態は日々変化しますし、介護のことはなかなかわからないことが多く、不安や戸惑いもあるでしょう。
そんな時、即座に対応してくれるケアマネは信頼できるでしょう。
対応が後回しになったり、なかなか連絡がなかったりとレスポンスの遅いケアマネは今後の付き合いに不信感が残ります。
介護サービスの知識が豊富
介護サービスを受けるためには、ケアマネがケアプランを作成します。介護サービスは、たくさんの種類があり、また受けるための条件もあります。どのサービスをどの位入れれば利用者や家族が安心できる生活が送れるのかを考え、プランを立てていきます。
このプランを立てる際、介護サービスの種類や条件など知識が多いケアマネは引き出しが多いので柔軟なプランを立てることができます。
介護サービスも、1割負担だとはいえお金も毎月かかります。その辺りも考慮しつつ無駄のない必要なプランを作ることができるケアマネは信頼できるでしょう。
逆に、知識の浅いケアマネだと、利用者の状態に合った介護サービスとはかけ離れた、トンチンカンな過不足プランを立てる人もいますので要注意です。
態度や人柄が良い
これはケアマネに限ったことではありませんが、態度や言葉遣いの悪い人は人として信頼できません。ケアマネと利用者は信頼関係がないと、なかなか良い介護生活が送れません。
ケアマネは利用者やその家族のプライベートな部分も全て知ってもらう人です。最初の面談の時点で、態度に不安がある様なら、別の人に変わってもらうという事も可能ですので、事業所に相談してみましょう。
もしも相性が悪い場合は変更も可能
もしも、ケアマネに不信感があったり、相性が悪いなぁと感じたなら、ケアマネを変更してもらう事も可能です。
ケアプランの立て方に不満があったり、利用した介護サービス事業者が気に入らなかったり、ケアマネジャーとの連絡がうまく取れないなど、利用者がトラブルに感じることは人それぞれです。
ケアマネを変更しても、現在利用しているサービスはそのまま引き継ぐことはできますので、不安な方は一度事業所か地域包括支援センターに相談してみてください。
まとめ
自分の親が要介護状態になって、初めて介護の事を勉強する方も少なくありません。介護の事は、介護業界で働いている人でも、なかなか全ては把握できないほど複雑になっています。
ケアマネは、介護についてより広い知識を持ち、利用者や家族の1番の相談役になります。利用者の最期の時まで素晴らしい人生を送るためには、信頼のできる良いケアマネを選ぶことが要になって来ます。
上に挙げた事は、ほんの一部ですが、これらを参考にして頂ければ、より良いケアマネと出会えるでしょう。