介護施設の管理者に無能な人が多い理由【防げない人手不足】

介護職の嘆き
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こんにちは(^ ^)

介護施設で働くゆるふわ看護師 すのです。

介護施設を何ヶ所か見て来ましたが、一番に感じたことが

無能な管理者が多いという事です

 

管理者の役割を分かっていない人も多く、私が感じたのは

 

ただ資格があるだけで管理者になったスライド式タイプ

年功序列や経験年数の多さで管理者になったエスカレーター式タイプ

 

が多いようです。

 

管理者がしっかりしていない職場では、当然ながらそこで働く職員も長続きしません。

 

介護施設の管理者についてまとめて見たいと思います

 

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介護施設の管理者

場所によっては「所長」「施設長」「ホーム長」など呼び名は違いますが、ここでは各事業所の責任者のことを言います。

管理者と一口にいっても、事業形態によって役割はさまざまです。

 

管理者の仕事

特別養護老人ホームのような公益法人の場合は、人材や業務のマネジメントが主な仕事になります。

株式会社のような営利法人であれば、これに加えて利益を出すための収支経営に関するマネジメントも求められます。

 

小規模な事業所であれば、管理者がケアマネージャーやサービス提供責任者、現場の介護職などを兼務することもあります。

 

すの

管理者は統括的なマネジメントを行う仕事です

管理者になるには(要件)

有料老人ホーム

特に資格条件はありません。

無資格で施設長になることも可能ですが、全くの未経験で介護の現場を知らないとマネジメント不能ですので、経験者か未経験でもしばらくは現場の仕事をしながら介護を学び資格を取得していくと言うパターンが多いようです。

利用者家族とも接することが多いので介護保険などの知識もあった方がよいでしょう。

 

認知症型グループホーム

認知症介護の経験が3年以上あり、厚生労働省指定の「認知症対応型サービス事業管理者研修」受講者であることが条件です。

利用者に支障がない場合は、常勤管理者と計画作成担当者(ケアマネージャーなど)の兼務が認められます。

 

特別養護老人ホーム(施設長)

以下の、いずれか一つを満たすことが条件とされます。

・社会福祉主事の要件を満たす者

・社会福祉事業に2年以上従事した者

・社会福祉施設長資格認定講習会を受講した者

管理者(施設長ではない)の資格要件は特にありません。

介護老人保健施設(老健)

都道府県知事の承認を受けた医師であること。

 

無能だと感じる管理者に多いパターン

ただ資格があるだけで管理者に抜てき(スライド式)

管理者になるためには資格が必要な場合もあります。

介護業界は常に人出不足な状態であり、管理者になるための要件を満たしている人も少ないです。

 

管理者が退職した場合、求人を出して優秀でやる気のある人が応募してくればいいですが

なかなか応募してくる人もいません

 

管理者不在では事業停止になってしまうので

大半は事業所内で資格を持っている人が、向き不向きに関わらず無条件で抜てきされることも少なくないでしょう。

 

年功序列や勤続年数で自動的(エスカレーター式)

管理者になるための要件を満たしている人が複数いる場合、

年功序列や勤務年数でエスカレーター式に管理者になる場合があります。

 

優秀で経験豊富、仕事がバリバリできる新人がいたとしても、

古くから長く勤めていて、その法人のやり方に長けている人

トップになる事が多いのもこの業界の特徴です

 

当然ながら、そんな法人は古い悪しき習慣を継続する事が美しくて、新しい事は受け付けない体質な事が多いです。

変化を嫌い同じことをダラダラ長年続けています。

こういう人は、経験のある部下を煙たがる場合が多いです。

 

こちらも合わせてどうぞ

現場から管理者への不満

無能な管理者は、まず管理業務とは何かが分かっていません

 

職員のマネジメントができない

利用者への介護には高い理想を掲げて、利用者第一!寄り添う介護!福祉の精神!なんて美しいことを言っていますが、

部下である職員の事は全く興味のない管理者へは不満が募ります。

 

現場での人間関係のいざこざや、部下のメンタルケア、小さな子供を持つ母親職員への配慮には容赦なしに無関心

挙げ句の果てには、何か問題が起きれば自分は関係無い、自分達でなんとかしろと。

 

居心地の良い職場は、人間関係がまず第一なのに、統率する上司がいないと現場が崩壊するのは時間の問題です。

 

介護や福祉制度の知識に乏しい

管理者が知識や理解不足なんてありえないと思うでしょうが、いるんですよ実際に!

介護や福祉の制度も時代に合わせどんどん見直されています。

 

管理者になった事がまるで人生ゴールしたかのように思い、自己研磨を停止している人がいます。

 

すの

そのような事業所が淘汰されて行くのは時間の問題です

 

情報共有が下手

利用者の情報や、新しい情報など自分だけが知っておけばいいという考え方。

実際介護するのは現場のスタッフなのに、重要な情報が現場に回って来ない

 

何か事が起きてから、慌てて情報を出してくる。

危機管理能力ゼロです。現場の不信感は募る一方。。

 

現場に入らず事務所で勤務表とにらめっこ

管理者の仕事は、管理業務です。事務仕事や接客など毎日忙しいです。

それを履き違えて、一日中ずっと事務所にこもりきり、現場には一切現れない管理者には現場からは不満が上がります。

 

しかも何をしているかと思いきや、一日中、いや1週間ずっとパソコンの勤務表とにらめっこ。

人手不足の中勤務表をやりくりするのは大変だとは思いますが、時間をかけすぎる管理者が多いと思います。

 

常に現場に入れとは言いませんが、時々は現場に顔を出しスタッフや利用者の様子を見ることも管理の一つです。

 

介護以外の業務が全くダメ

介護現場一筋でやってきた管理者も多いと思います。

特に年功序列で管理者になった人は介護の現場しか知らない人が多いです

 

介護以外をやらせたら、何をしてもダメな人も見られます。

 

パソコンも扱えない人が多いのもこの業界の特徴では無いでしょうか。

エクセルの使い方も分からない、かといって手書きだと字が汚い人を多く見てきました。

 

どこか一般常識から外れている人も多いように感じます

まとめ

介護業界は閉鎖的な世界です。

それに加え慢性的な人手不足です。

 

人手不足により、管理者も現場に出て業務をしなければならない場合も多く

管理業務に専念できないのも事実です。

 

上記に述べたように、

人手不足が無能な管理者を生み出すのか

無能な管理者が人手不足を生み出すのか

は定かではありませんが、

現場の管理者がしっかりと業務や人材や経営のマネジメントができれば、職員の退職を少しでも食い止める事ができるように思います。