こんにちは(^ ^)
介護施設で働くゆるふわ看護師 すのです。
介護施設で働いてみたいけど、どの程度の看護技術が必要なのかしら
介護の現場は高度な技術がなくても大丈夫ですよ
介護施設に実際に私が働いてみて、これだけは出来た方がいいなぁと感じた看護技術を挙げていきます。
バイタル測定
とにもかくにもこれが出来なければ始まりません。
バイタルは介護士でも測定できますが、測定しているだけです。もしくは数値を見て、高いか低いか?その位の判断です。また少しでも異常値が出たなら、入浴はできるのかどうか?受診した方がいいのか?など看護師に報告し看護師の判断を仰ぐようなシステムになっている施設がほとんどです。
看護師はバイタル数値を見て、その先の判断を求められます。脈に不整はないか?脈圧はどうか?降圧剤を内服しているか?高血圧の随伴症状はないか?場合によっては呼吸数や呼吸のパターン、発熱パターンなどアセスメントし判断します。
高齢者のバイタルは特に教科書通りには行きません。利用者を毎日観察し、全体的に観察するスキルは絶対に必要です。
摘便・浣腸
高齢者の看護で、ほぼ100%と言っていいほど排便管理が付いてきます。介護士も排便に関しては、食事摂取量と並んで重要視しています。
実際私も高齢者の排便管理は本当に難しいと実感しています。便秘になると不穏になったり、徘徊し始めたりと精神状態にも影響が出るほどです。排便に執着している人も多いです。
ほとんどが内服薬でコントロールされていますが、どうしても便秘が続いた場合は、摘便や浣腸が必要になってくるので、必須な技術になります。
摘便が上手いと、利用者には尊敬され、次回よりご指名がくるかもしれません(笑
血糖値測定・インスリン注射
施設によって、インスリン注射の方を受け入れるかはまちまちですが、一応出来た方がいいでしょう。
糖尿病の患者さんも本当に多いです。大体は内服薬コントロールですが、たまに重症な方もいますので、その場合、血糖測定やインスリン注射は毎食前になります。
糖尿病の方は低血糖にも要注意ですので常に観察する必要もあります。
食事を全く摂らなかったが、糖尿の薬は内服した方がいいのか?など介護士から聞かれる時もあります。シックデイの対処なども勉強しておきましょう。
内服薬も様々な種類があり、それらの特徴を知っておいた方が良いでしょう。
創傷処置
高齢者の皮膚は薄くて弱いため、怪我の中でも多いのが表皮剥離です。
どこかに足をぶつけたり、転倒した時など皮膚が剥がれてしまいます。その時に必ず看護師は呼ばれますので、適切な処置をしなければいけません。怪我をすると、介護スタッフは慌てますので冷静な対応が必要です。程度によっては、救急搬送にするかの判断を仰がれます。
褥瘡処置
褥瘡のある利用者がいたら、毎日処置をしなければいけません。褥瘡処置は看護師の仕事になります。褥瘡処置は、軟膏やドレッシング材など日々進化していますのでそれらの知識も必要です。
吸痰
施設によりますが、これも出来た方がいいです。普段は必要なくても、緊急時や、一時的に体調不良になり必要になる患者さんもいます。また食事中の誤嚥も吸引で助かる命があります。
私は、食事中に誤嚥し呼吸困難になった利用者を吸引し、大きなみかんが出てきて命が助かったこともありました。
その他、ちょっと難しいけど出来たら有利な看護技術
胃瘻
今は減少傾向にありますが、胃瘻の利用者がいる場合は必須になります。
尿道留置カテーテル(バルン)
多くはありませんが、バルンの入っている人も珍しくありませんので、技術と知識は必要です。
在宅酸素全般
酸素療法の利用者の受け入れもチラホラあります。こちらは技術というよりは、知識が必要になります。
呼吸に関しては命に直結しますので、異変があればすぐに対応できるようにしておきましょう。
その他
ストーマ(人工肛門)や中心静脈栄養、気管切開など施設によっては必要となります。
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まとめ
介護施設では、難しい技術は必要ないところが多いので、不安がある方にとっても働きやすい職場だと思います。
上にあげた基本的な技術があれば問題ありません。また技術に不安があっても、施設によっては入職してから指導するから大丈夫と言われるところも多いです。面接時に自分の現在のスキルと、教育体制について訪ねておいたほうがいでしょう。
介護施設では、手技よりも判断力が求められることが多いです。
介護士は利用者を毎日よく観察していて、少しでも異変があれば看護師に報告をしてきます。そこで看護師が判断をし指示を出すパターンが多いです。
最初は病院と違い戸惑いを感じることが多いでしょう。しかし積み重ねていくうちに、経験になり自信もつきます。介護の現場で看護師として輝くのも一つの道だと思います。