訪問看護で働きたい!訪看を経験した私が感じたメリットとデメリットを紹介します

介護施設の看護師
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こんにちは(^ ^)

介護施設で働くゆるふわ看護師 すのです。

訪問看護で働いてみたいのだけど、どんな感じなのかなぁ

すのナース

以前、私は訪問看護で働いた事があるけど、同じ看護でも病院とは違う印象だね

経験ないけどできるか不安(汗

すのナース

勉強する事も多いけど、自分のペースで看護ができるから、未経験の私は働きやすかったよ!

 

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訪問看護の仕事ってどんなことをするの?

訪問看護の仕事は、医師から指示を受け、直接利用者さんの家に訪問し医療行為や看護をします。

医療行為はカテーテルの交換やインシュリンの注射、点滴、血糖値の測定や、排便管理の浣腸や摘便、褥瘡の処置など様々です。

また、利用者の健康状態をチェックして、主治医に報告します。時には、直接主治医と患者さんの状態を話し合いながら、治療方針を進めていく事もあります。

利用者が終末期を迎えている場合は、痛みのコントロールや緩和などの処置も行います。

褥創予防や服薬管理、栄養摂取の指導、嚥下訓練、歩行訓練などを行い、利用者の生活と向き合いながら、幅広い看護を行なっていきます。

訪問件数は1日に大体、5〜6件の利用者さんを訪問するのが一般的だと言われています。

 

訪問看護で働くメリット

訪問看護で働くメリットをあげてみました。

一人の患者さんとしっかり向き合った看護ができる

訪問看護は病院とは違い、利用者の自宅に訪問し、1対1で看護をします。

病棟だと一人で大勢もの患者さんを受け持ち、忙しい業務に追われ、ゆっくりと一人の患者さんに向き合う事がなかなか難しいです。

しかし訪問看護は、利用者やその家族と一緒に話し合い、利用者のために何が必要か、どんなケアが求められているのかしっかり考え看護が出来るので、自分の目指すより良い看護ができ、やりがいも感じられます。

 

在宅医療の知識がつく

在宅での看護は病院の「治療優先の医療」とは違い、「家での生活を支える医療」だと思います。

病院に通う事ができない高齢者や、回復が難しい後遺症を負った障害者が、疾患を持ちながら自宅での生活を望む場合、家で医療を受けながら生活を続けます。

病院と違い、高度な医療機器もありません。

そんな中、利用者は少しでも安心して生活していく上で、何を望み何を最優先にすべきと、在宅医療の知識がついていく事でしょう。

在宅医療や地域医療のニーズは今後ますます高まっていくと考えられ、この分野でのキャリアを積むことは看護師としての大きな強みとなるはずです。

 

アセスメントの能力が向上する

訪問看護は、自宅で生活する看護になります。

利用者が安心に生活していく上で、病気の事だけでなく、環境や家族との関係、認知度など総合的にアセスメントしていく必要がありますので、自然とアセスメント能力は身についていきます。

 

土日休みのところが多い

訪問看護は、土日が休みになるところが多いです。なので、子育て中の人や、主婦の人でも、働きやすいと思います。

また、訪問時間も利用者により決まっているので、残業もほとんどないというところが多いです。

 

移動などで隙間時間がある

訪問看護は、利用者の自宅に伺い訪問します。公共の交通機関や車、自転車など移動手段は様々です。

利用者の家には決まった時間に訪問するので、移動の間に隙間時間が出来る事があります。

その間、ちょっと役所に寄ったり、銀行に寄ったりする事も可能です。

場合によっては、小休憩も取れる所もありますので、比較的余裕がありますね。

 

スタッフ間の煩わしい人間関係に悩まなくていい

訪問看護の業務中は、基本的には一人で訪問する事がほとんどだと思います。

朝と夕方だけ、事務所でミーティングなどをし、あとはほとんど一人の時間になります。

病院は大勢のスタッフがいて、人間関係に疲れる人もいるでしょう。

しかし、訪問看護はそんな煩わしい人間関係に悩まずに済む場合が多いので、おすすめです。

 

訪問看護で働くデメリット

訪問看護にはもちろんデメリットもあります。

オンコールがある場合がある

訪問看護には夜勤がありませんが、24時間体制にしているステーションでは「オンコール体制」がある場合があります。

オンコールはスタッフ交代で、夜間や休日における利用者からの電話対応になります。

場合によっては、医師に相談したり、利用者宅に緊急で訪問になる場合もあります。

もちろん電話が無い日もありますが、こればかりはその日の当番にならないと分かりません。

人によっては、これがプレッシャーになり、精神的負担で夜眠れなくなる人もいるようです。

 

オンコールの体制については、ステーションによってまちまちなので、勤務する前に確認しておいた方が良いでしょう。

 

判断を間違った場合の責任が重い

訪問看護は病院と違い、利用者の自宅で1対1で行われるケースがほとんどです。

利用者への対応も、訪問看護師がアセスメントし対応します。

もし、その対応が間違っていたり、利用者の変化に気づかす見落としてしまい、利用者の体調が悪化した場合の責任は重大です。

私の知っている例で言うと、便秘症の高齢者の訪問看護で、1週間も排便が無く、そのことに看護師が気づかず訪問を終えました。その夜突然の嘔吐で緊急搬送。

1週間の便秘で腸閉塞となりしばらく入院することになってしまいました。

 

このように命を預かる仕事だからこそ、責任は重くリスクも大きいです。

常に、患者と向き合い、勉強をし自分の知識を高めていく努力は必要です。

 

患者さんの家族とも深く関わらないといけない

在宅の患者さんを支えるためには、家族との関わりも必須になってきます。

患者さんとじっくりと関われるのは看護師としてのやりがいを感じられるという点では魅力ですが、一方で利用者やご家族との深い付き合いが求められる難しさもあります。

自宅を訪問しての業務ということで、病院とは異なる気づかいが求められることもあるでしょう。

 

その場ですぐに相談できる人おらず、高齢者のアセスメントが難しい

先ほども述べましたが、訪問は基本的には一人での訪問になります。

訪問時、利用者の異変や対応に迷った時、すぐに相談できる人がいませんので、経験が浅い人は難しさを感じます。

また高齢者は、教科書通りには行かない事も多いので、在宅高齢者の看護に練れていない人は壁にぶつかる事も多いでしょう。

 

まとめ

今、在宅医療が注目され需要も高まっています。

また自宅での看取りを希望する人も多く、今後ますます訪問看護は求められると思います。

訪問看護は、経験が浅い人には難しいと言われますが、最近では新卒の訪問看護の求人も増え、挑戦する人も徐々に増えてきています。

その場合、しっかりとした教育体制が取れている事業所を見つけましょう。

何事も、初めは不安もありますが、訪問看護はメリットもたくさんあります。

私は、病院の慌ただしさとは違う、一人一人に向き合った看護ができるので、訪問看護は働きやすくやりがいのある仕事だと思いました。

病院の業務に疲れたなら、今までの経験を生かして訪問看護に挑戦してみることをお勧めします。