臨床経験の少ない看護師は介護施設で働くことができるの?【転職】

介護施設の看護師
この記事は約5分で読めます。

こんにちは(^ ^)

介護施設で働くゆるふわ看護師 すのです。

 

私は准看護師資格を取って、急性期病棟に就職しましたが

病棟ならではの人間関係についていけず、2ヶ月ほどでドロップアウトしてしまいました.

 

当時はかなり精神的に病んで、病棟勤務がトラウマになってしまい

もう自分は一生看護師として働くことができないのではないか、と落ち込んでしまいました。

 

そんな時、採血や注射ができれば、経験が浅くてもオッケーの内科・小児科クリニックの応募を見つけ

早速応募し、見事合格しました。

それから、少しずつ勉強をしクリニックがサービス付高齢者住宅の経営を始め、そちらにも訪問看護として勤務するようになり、そこから私の介護業界への道が開かれました。

 

ここでは経験の浅い看護師が介護施設で働くことについて考えてみたいと思います

 

 

スポンサーリンク

経験が浅くても介護施設で働くことができるのか?

ズバリ本題からですが、出来るか出来ないかと聞かれたら出来ます!

よく巷で言われる

「臨床経験3年以上ないと介護施設は難しい」

というのは都市伝説だと思っています。

 

もちろん経験やキャリアはあればあるほど良いとは思います。

 

3年って、何を根拠に3年でしょうか?

 

すの
すの

私の経験は、病棟2ヶ月、クリニック(内科・小児科)2年でした

 

3年しないと、自分でアセスメント出来ない?

・急変時の応急処置ができない?

 

はっきり言って人にも寄ると思います。

3年経ってもできない人はできないし、1年でも出来る人はできます。

 

あとはやはり、施設が求める人材にもよります。

 

即戦力を求める施設もあれば、経験浅くても丁寧に指導してくれるところもあります

これは介護施設だけでなく、病院も同じですよね。

 

介護施設と言っても、事業形態も様々でそこを利用している方の平均介護度によっても求める人材が変わってきます。

医療行為も全くないところもありますし、重度の要介護者を抱えているところは少し専門的な知識も必要なところもあります。

本当に、介護業界は施設により業務や役割が様々ですので、転職時はしっかり確認しておきましょう。

 

こちらも合わせてどうぞ

経験の浅い看護師が介護施設で働くメリット

看護師として利用者に、「人対人」として接することができる

介護施設は病棟と違い、比較的ゆったりと仕事をすることができます。

もちろん、時にはケアで忙しいこともありますが

基本的には1対1でその人の生活に合わせた看護ができます。

介護は医療と違い生活の場ですので、時には話し相手になったり、リハビリを兼ねて散歩をしたり自分の思う看護が実現できやすいです。

 

高度な医療行為がない

高度な医療行為は介護施設ではできません。

これは経験の浅い看護師が一番気にかけていることだとは思います。

 

介護は治療ではなく健康管理がメインです。日常的な医療行為は、浣腸や摘便、褥瘡や創傷のガーゼ交換が多いです。

 

すの
すの

施設によってはバイタルが測れればオッケーという所もあります

 

アセスメント能力が身につく

施設によりますが、基本的には看護師の配置人数は少ないです。

場合によっては、1日を看護師1人でカバーしないといけないところもたくさんあります。

 

高齢者に多い急変事例や疾患は勉強していかないといけませんが皆に頼られ自立心は育ちます

 

もちろん最初は先輩ナースにしっかり指導してもらいましょう。

 

利用者の心の拠り所になる

介護士の方ももちろんそうですが、やはり看護師は利用者からすると特別に安心感があるようです。

健康相談や薬のことなどかかりつけの医者には聞きづらいことも相談できて安心だと感謝されます。

 

認知症看護や看取りの経験ができる

病院にはない、介護での看取りを経験できます。

その人らしさを尊重し、向き合い寄り添う看護が実現できます。

 

経験の浅い看護師が介護施設で働くデメリット

やはり介護には介護のデメリットもあります。

 

医療での看護師スキルが低下する

先ほども述べたように、医療処置は少なくなりますので看護技術力の低下は否めません。

しかし、介護のスキルは身につきます。

 

夜勤がない、もしくは少なく金銭的に厳しくなる

介護施設の夜勤は基本的には介護士がし、看護師は日勤のみまたはオンコールという体制が多いです。

施設によっては人手不足で看護師も夜勤をしているところもありますが、手当ては介護と同じ扱いになるのでかなり少ないです。

 

逆に夜勤が苦手な人にはメリットになるでしょう。

介護職との人間関係に疲れる

これも施設によりますが、介護と看護は別の職種なゆえに意見が分かれ衝突することもあります。

そのため看護と介護に大きな溝がある職場もあります。

 

しかし、どの業種にも人間関係の難しさはあると思います。

経験上、介護士を見下した態度や発言をしなければかなり回避できると思います。

介護も看護も同じチームで助け合って、利用者のためにより良い介護をする意識を持つことです。

 

まとめ

介護に行くと、もう病院には戻れないとよく言われます。しかしそれも自分次第だと思います。

私は介護業界に入って、高度な看護技術をする機会はほとんどなくなり、難しい疾患の知識も薄れつつあります。

しかし、もしまた自分が医療の場で看護を学びたいと思ったら、すんなり戻ると思います。

介護業界で働いた事は決して無駄ではなく、それも大切な経験ですし自信にも繋がっています。

今、介護業界は慢性的な人手不足です。

もし少しでも介護業界に興味があれば一度チャレンジしてみてはいかがでしょうか。

施設も星の数ほどありますので、きっと自分にあった施設が見つかると思いますよ。