病院勤務に疲れた看護師の私が、介護施設で働いて良かったと思うこと

介護施設の看護師
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こんにちは(^ ^)

介護施設で働くゆるふわ看護師 すのです。

私は以前、大きな病院の急性期病棟に勤務していました。

その後色々あり、介護施設の看護師として転職し現在に至っています。

 

病棟で疲れてしまい「看護師に向いていない」「辞めたい」と嘆いている看護師はたくさんいます。

そんな時、看護師自体をやめるのではなく、勤務する場所や働き方を変える…

「病院ではなく別の働き方」がある事も視野に入れてみて下さい。

私も、看護師自体を辞めてしまおうと思いましたが、今は介護施設で看護職員として毎日楽しく働いています。

そんな私が「介護施設で働いてみて良かった」と思うことを書いていこうと思います。

 

 

 

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病院の複雑な人間関係に疲れドロップアウト

私は以前、大きな病院の急性期病棟に勤務していました。

急性期の病棟は毎日入退院の繰り返しで、検査やら、オペやら、急変やらで、新人の私は日々の業務についていくのがやっとでした。

 

さらに日々の業務の疲れに加え、病棟という場所には必ず意地悪なお局ナースも存在します。

それを取り巻く人間関係の悪さや、新人いじめに疲弊。

 

病棟って、本当に人間関係が悪いところが多いです。患者さんには優しくできるのに、なぜ同じ仕事の仲間には優しくできないのか謎でしかありません。

 

そんな感じで毎日何時間もの残業が続き(もちろんサービス残業)、私は心身ともに疲れきってしまい数ヶ月で退職届を出し、無事退職となりました。

その後、クリニックへ就職し、クリニック経営の介護施設で働くことになり、現在に至ります。

 

介護施設で働いて良かったと思うこと

もちろん人には向き不向きがあり、人によってはデメリットに感じる事もあるかもしれませんが、私が介護業界で働いてみて、良かったと思うことを書いていきます。

看護師同士の複雑な人間関係に悩まなくて良い

先ほども述べましたが、病院の複雑な人間関係に悩むことはなくなりました

 

もちろん、全ての介護施設がそうではありません。介護施設にもお局ナースがいる所もありますが、私はまだその様な人にはあった事がありません。

たとえお局がいたとしても、介護施設の看護師の配置は少ないので、看護師の派閥などはあまり無い様に感じます。

 

たまに、現役を引退した、すごい経歴のベテランナースがいるので勉強になります。

また、病院と違いゆったりとしている部分が多いので(介護士は毎日忙しいですが)、心なしか看護師の心にも余裕があり、穏やかな人間関係が築けるのかなぁと思います。

 

介護施設はどちらかというと、介護士との人間関係が難しい事もありますが、そこは職種が違うので割り切って気にしない様にしています

 

 

自分のペースで看護ができる

介護施設は、病状の安定した高齢者ですので、日々の業務はだいたい決まっています。

一人一人としっかりと向き合い看護ができるので、やりがいがあります。

たまに、急変などがあるとバタバタしますが、それ以外は自分のペースで仕事ができます。

 

高齢者への看護知識や看取りなどの経験が増える

高齢者の病気は、なかなか教科書通りにはいきません。

同じ心不全でも、人によって症状の出方も違いますし、ちょっとした便秘からでも不穏になってしまったりと、しっかり観察し総合的にアセスメントをしなければ、分からない事がたくさんあります。

そのような経験を積み重ねながら知識をつけ、高齢者の看護に強くなっていきます。

 

また、看取りの現場にも立ち会う事もあります。

看護がリーダーシップをとり、本人の意思を尊重し、主治医や家族と連絡を取り合い最期まで向き合う。

これ以上のやりがいはないように思います。

 

私は、これが一番「介護施設で働いて良かった」と思います。

 

へっぽこな私でも頼りにされやりがいを感じる

正直言って、私は大病院で何十年も経験した大ベテランでも何でもありません。

どちらかといえば、経験の浅いへっぽこナースです。

 

しかし、そんな私でも「看護師さん」と皆が頼りにしてくれます。

それに応えるためには、私も一生懸命勉強をしています。

へっぽこな私が、自分から勉強しようと思えるほどやりがいを感じています。

 

指導者がおらず、進んで自ら勉強する様になった

介護施設は、看護職員の配置人数が少ないです。

おまけに看護職員は人件費も高いので、必要最低限しか置いていない所も多いです。

 

なのでよほど大きな老健や特養などの介護施設以外は、看護師はあまり大勢はいません。

 

私の勤めてきた介護施設は、看護師は数人いますが、交代で現場には1〜2人体制が多かったです。

なので、指導者的な人がおらず、皆がそれぞれ自分の経験を元に看護をしている状況です。

 

「それって短所なんじゃないの?」と思われるかもしれませんが、私は長所だと思っています。

分からないことは、もちろん自己判断はせず他のナースに聞くと教えてくれます。

皆がお互い様だからです。

 

そして、さらにそのことについて勉強を進んでするようになりました。

勉強嫌いな私が進んで自ら勉強できるようになったのは、「良かった事」だと思います。

 

介護施設ではリーダー的な存在になる

介護施設には、基本的には医師はいません。

もちろん医療法人が運営している施設なら、病院も併設している所も多いです。

 

しかしその場合もまず最初の窓口は「看護師さん」になります。

困った時に頼りになるのは看護師になります。

 

そういう意味では、看護師はリーダー的な存在になり、利用者や介護士にとって頼れる存在になるのです。

 

他職種との繋がりができた

介護施設では、様々な職種の人との繋がりもあります。

もちろん病院でも、他職種連携やコメディカルとの繋がりもありますが、介護施設では医療の枠を超えた連携も必要になります。

 

主治医やリハビリなど医療職はもちろん、介護士やケアマネ、他事業所の管理者、地域の包括、市町村職員など、介護には様々な人が関わっており連携不可欠です。

そのような繋がりもまた、自分の存在価値を高める事にもなるので、とてもやりがいが感じられます。

 

 

まとめ

病院勤務で疲弊している看護師も多いと思います。

しかし、看護師の働き方は病院だけではなく、たくさんの働き方があります。

看護師自体を辞めてしまいたいと思う前に、介護施設で働く事も視野に入れてみてください。

介護施設では、看護師の需要も年々高くなってきていますが、人手不足で求人率も高いです。

今までのあなたの経験が活かせる職場だと思います。

また、パート職員も募集が多いので、それぞれのライフスタイルに合わせて働くことができるのも魅力の一つです。

介護施設で、看護の仕事のやりがいを見つけてみませんか?