こんにちは(^ ^)
介護施設で働くゆるふわ看護師 すのです。
家族が施設にお世話になっていて、日頃の感謝の気持ちを伝える為、差し入れをしたいと思われる方もいらっしゃると思います。
私も普段、利用者家族から様々な差し入れを頂きます。
差し入れはした方がいいのか?と疑問に思われる方も少なくないでしょう。
施設により差し入れについて、色々ルールがある所もあります。
差し入れについて問題点なども含め書いていきたいと思います。
介護施設への差し入れは必要なのか?
答えを先に言ってしまえば、必要はありません。
差し入れがあったからといって、待遇が良くなる事もありませんし、差し入れがない人は悪くなるという不公平な事もありませんのでご安心ください。
逆に差し入れを受け取ることにより、色々なトラブルが起こることもありますので、施設によっては受け取りを辞退している所もあります。
ほとんどの施設が原則お断り
最近は、ほとんどの施設が「差し入れや手土産は原則禁止」としています。
せっかく持ってきたのに、断られて持って帰らないといけなくなると大変ですので、差し入れを考えている場合、一度施設に問い合わせた方が良いです。
受け取り禁止されている場合、お断りする職員も心苦しいです。
差し入れがダメな理由
ケースごとにいくつか理由をあげてみます。
職員への差し入れ
差し入れをもらうことにより職員は、その利用者には特別な配慮をしないといけないと思い介護ケアなどに差が出てしまう心配もあるからです。逆に、差し入れが全くない利用者には手を抜いてしまうという事は起こってはなりません。
家族からも、「差し入れをしたのだから待遇が良くなるのは当たり前」と考えている方もいます。
双方のトラブルを避ける為お断りしています。
他の利用者への差し入れ
利用者や家族間で「仲良くしてもらってるからお礼に」と差し入れをする場合があります。
これに関しては職員は全て把握できない為、下記のような理由で気を使います。
・疾患などにより食事制限がある
・自己管理ができない為、賞味期限が切れてしまったり、腐敗したものを分からず食べてしまう。
・飲み込みが悪い人は喉に詰まらせ、窒息してしまう。
・Aさんからはもらったけど、Bさんからはもらっていない。お返しをくれない。など、トラブルが起こる
せっかく持ってきた差し入れで、病気の悪化や命を落とすこともあります。
また施設のほとんどが、利用者の食事摂取量を記録しています。何をどれくらい食べたかなど、全て記録していますので、必ず報告してください。
いくら本人が「健康だ」と言っても、職員に必ず相談しましょう
差し入れOKな場合喜ばれるもの
差し入れがOKな所や、原則禁止にしているけど、持っていけば高価なものでなければ受け取ってもらえる場合、経験上以下のものが喜ばれると思います。
- 小包装のお菓子(焼き菓子やお饅頭など)
- ジュースやコーヒー
- ゼリーや水羊羹
職員としては、人数分入っているお菓子が一番無難で喜ばれると思います。配るのも楽ですし、休憩時間に食べたり、家に持って帰って食べることも可能です。
逆に切り分けて食べるようなケーキや羊羹などは、手間がかかるので避けてほしい所です。
小包装は大事です!
差し入れに向かないもの
- 賞味期限の短いもの
- 生もの
- 商品券や金品(絶対ダメです)
職員が本当に喜ぶものとは
「日頃お世話になっているので気持ちを伝えたい」とお菓子など差し入れを頂くのは私達も嬉しいです。
差し入れがなくてももちろんこちらも精一杯の介護を提供していますが、頂けるのなら本当に職員が一番喜ぶものは、やはり
と言う、言葉が何より嬉しいと思います。本当に喜びます。
私達の仕事は大変なことも多く、時には辞めてしまいたいと思うこともあります。
しかし「ありがとう」の言葉で、また上を向いて頑張れるのです。
もし感謝の気持ちを差し入れしたいと思うなら「いつもありがとうね」と言う言葉が一番だと思います。
きっと職員の良い笑顔が帰ってくると思いますよ。
「ありがとう」が一番のモチベーションだね
まとめ
介護施設に差し入れは必要ありません。
差し入れがなくても介護士は常に精一杯の介護をしています。
介護士を支えるモチベーションは「ありがとう」と言う感謝の言葉が何より嬉しいです。
基本的には原則差し入れは禁止が多いので、施設側に問い合わせましょう。
せっかくの感謝の気持ちが、双方のトラブルの元にならないよう気をつけましょう。