介護士だって歳をとる。介護士の高齢化問題【若い人が続かない】

介護全般
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こんにちは(^ ^)

介護施設で働くゆるふわ看護師 すのです。

介護の仕事って、心身ともにハードだよね

すのナース

なのに、年齢が高い人の割合が多いから、すごいと思うよ

だけど、若い人材もこれからの介護には必要だよね

すのナース

うん。そう思うけどね…入ってきても続かない人が多いから問題だなぁ

このままいくと、介護士の高齢化問題にも発展しそう(汗

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介護士の平均年齢ってどのくらい?

介護の仕事といっても、事業形態や職種により様々ですが、全体の平均年齢は40〜50代が多いようです。

また男女比で言うと、全体的にはおよそ、(女性)8:(男性)2と、女性の割合が圧倒的に多いのが特徴です。

その中でも男性職員の場合、30〜40代の若い世代が多いのに対し、女性職員は40〜50代の活躍が多いです。

すのナース

いわゆる「おばちゃん世代」が介護の現場を引っ張っていってるようですね

福祉系の専門学校や大学を出て新卒で働く若い世代から、異職種から転職して介護の世界に入る人など世代も幅広いのが特徴です。

 

介護士は50歳以上でも働くチャンスはいくらでもある

介護の仕事は、高齢者がいるすべての場所で必要になります。

平均年齢が高いと言うことは、子育てが落ち着いた中年の世代からでも、十分に介護の仕事を始めるチャンスはあります。

年齢不問の求人も多いため50歳以上でも求められており、人とふれあい、人を支え、自分自身も人間として成長できるやりがいのある仕事です。

介護のベテランで、現役を引退された方でも、夜勤専従として月に数回働いている70代の方もザラにいますので、生涯を通して見ても、自分のライフスタイルに合わせた働き方ができる職種ですね。

しかし、介護や福祉の仕事は、肉体的にも精神的にもラクな仕事ではないのも事実。

仕事内容や実態をよく知らずに異業種から転職してきた場合や、アルバイト感覚で気軽に始めた場合、ギャップを感じ、途中退職せざるをえなくなることもあります。

 

その反面、若い人が入ってきても続かない

若い世代が福祉系の専門学校や大学を出て、希望を胸に介護の世界へ飛び込んだものの、理想とは違いやめてしまうケースも少なくありません。

辞める理由は「低所得」「職員の出入りが多く、人手不足や将来への不安」「しっかりとした研修制度もなく、指導者もいない」「高齢者への接し方がわからない」などがあげられます。

私も実際に介護業界で働いていて感じることは、新人への教育制度が整っていないことは問題点だと思います。

せっかく志高く介護に入ってきても、指導やフォローをする人がいないので、若い人は一人で悩み去っていくパターンが多いように感じます。

 

若い世代の介護職がやめないようにするには

これからの介護現場には、若い世代は絶対に必要です。

現場は年配スタッフばかりで、新しい知識も更新されず昔ながらの古臭い介護をしているところも多く見かけます。

また、高齢化すると、スタッフの体力も衰えていき、肉体労働の多い介護の仕事にも支障が出てきます。

スタッフの高齢化は、利用者への事故にもつばがっていくのです。

 

すのナース

実際、高齢の看護師に「私、老眼で注射の針先やメモリが小さすぎて見えないから」と、言われた時にはゾッとしました…

確かに年配スタッフは、人生経験も豊富で高齢者やその家族への気遣いなどは上手です。

年配スタッフと同じように、若い新人にあれこれ求めても無理があります。

また若い人も、出来ないからといって落ち込むこともありません。出来なくて当たり前なのですから。

介護の世界は、きちんとした教育制度が整っていないところも多く、入っていきなり先輩の仕事を「見て」「やって」「覚えろ」と言う風潮が強いように思います。

運よく、新人がそういったやり方で育って現場で活躍できるようになり、次の新人を迎え教育担当になったとしても、ちゃんとした教育を受けていないので、結局新人を同じように乱暴に教育することしかできず、潰してしまうと言うスパイラルになっています。

自分もちゃんと教えてもらっていないので、きちんとした教え方がわからないのです。

現場は人手不足で、じっくり教えている時間がないのも問題点の一つですが、新人を乱暴に教育して辞めていくことを繰り返しているようでは、いつまでたっても若い人は育たず、慢性的な人手不足から逃れることはできないでしょう。

若い世代は、理想高く介護の世界に飛び込んできます。

実際に働いてみると、理想とは違う厳しい世界を目の当たりにすることもあるでしょう。

そんな時、フォローしてくれ支えてくれる年配スタッフがいれば、若い人も少しづつ成長することができるのです。

介護士が、高齢者に寄り添って接するのと同じように、若い世代にも寄り添って教育することが大切です。

すのナース

利用者には優しくできるのに、同じ職場で働くスタッフにはなぜか優しくできない介護業界の不思議でもあります

 

まとめ

介護業界は比較的、年齢層の高い世界です。

その中で、若い世代も介護の世界へ飛び込んでくる人も多いですが、なぜか長続きしないことも多いです。

このままでは、介護業界全体が高齢化していきます。介護の仕事は肉体労働も多く、若い人も必要です。

今、介護の世界は若い力も必要です。

年配スタッフも暖かい目で、教育して育てていくことが大切だと思います。